逝去されてもなお影響を与える野田凪のデザインはスゴい

女性の髪のコト

日本を代表するクリエーターの一人、野田凪さんが亡くなってもう5年。
現在でも日本のみならず海外でも高い評価を受ける野田さんのコトを改めてスゴいと思うのは、いまだに上にあるHAIR HATが海外で話題になっていることでしょう。それも海外では「とびだせどうぶつの盛りへアー」として紹介されています。

野田凪さんを知るきっかけとなったのはラフォーレ原宿の広告

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野田凪さんは2002年辺りからラフォーレ原宿の広告デザインに携わっているわけですが、どれも実験的というか印象的な広告でした。これによりラフォーレ原宿のもつ刺激的な空間のイメージがより伝わるものとなったでしょう。
雑誌「デザインノート」2004年のインタビュー記事で野田さんは広告に関してこう語っています。

当然の事ですけど、広告に関してはクライアントとターゲットのコトを第一に考えて、コンセプチャルであることは意識しています。けれど計算しすぎないように感覚的に作り上げるんです。今、広告を見る人の感受性はとても鋭いと思っています。だからこそ見透かされてしまうコトのないよう、自然に出て来たイメージを大切にしています。特に現場でスタッフ全員が楽しく作っていくコトが大切ですよね。スタッフ全員が「これいい!」と思って作った広告にはライブ感があるから、見る人に伝わる広告に仕上がるんです。

カメラマンの内田将二さんも野田凪さんと仕事をしたNIKEの広告で自身のターニングポイントになったと語っています。

アートディレクターが野田凪さんだから千本ノックのごとく要望がくる(笑)。頭部をどれだけ小さくすべきかのバランスが難しかった。彼女はもっと小さくしたかったんですよ、結局周りから止められましたが(笑)。
それでやっと印刷が上がって、野田さんからバイク便で送られてきて、それを見た瞬間「これはヤバい」と感動しました。頑張った甲斐があって色々賞もいただくことになりました。
white-screen.jpより

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この広告を見た時は本当に衝撃を受けましたね。今でこそ合成を駆使した広告表現は日常にありますが、この広告が出た当時は「なんじゃコリャ」と広告に見入ってしまう程のインパクトはありましたね。
日本が誇るクリエーター野田凪さんのご冥福をお祈り致します。


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