クラシエホームプロダクツが毛髪のゆがみ状態をミクロレベルで確認

髪のこと

クラシエホームプロダクツは大型放射光施設(SPring-8)の顕微IR装置を利用する事で毛髪の横断面測定を行い分布状況の可視化に成功したと自身のHP上で発表しました。
新しい毛髪観察技術と、毛髪内部成分の分布状況の可視化に成功「うねり毛」の内部成分の偏り『毛髪のゆがみ』をミクロレベルで確認より

今回、クラシエホームプロダクツが行ったのはいわゆる「うねり毛」の原因が何であるかです。
この「うねり毛」は今まで内部に存在するタンパク質の偏り状態までは電子顕微鏡や原子間力顕微鏡、X線回折装置を使う事で明らかになっていたのですが、「脂質」の毛髪内部での分布状況まではわかっていませんでした。

そこで使ったのが大型放射光施設(SPring-8)の顕微IR装置でだそうで、この装置は顕微鏡と赤外分光光度計を組み合わせる事によりより精密に特定の成分分布を測定できるモノだそうです。
この装置を使い、毛髪の横断面測定で毛髪のゆがみ状態をミクロレベルで確認しました。

さて何がわかったのかと言うと、

標準的な真円に近い毛髪では、タンパク質(アミド結合)と脂質(CH結合)が横断面全体に均一に偏りなく分布しており、毛髪内部で均一な組成分布となっていることを確認しました。

一方、うねりを伴う毛髪は、タンパク質が密な状態(アミド結合の値が高い)では脂質が疎の状態(CH結合の値が低い)であり、タンパク質が疎な状態では脂質が密であることを見出しました。
毛髪内部でタンパク質と脂質などの成分が偏った状態になっていることをミクロレベルで確認、従来よりも詳細な毛髪成分の分布状況の可視化に成功しました。

「うねり毛」の原因がわかった事でクラシエホームプロダクツはこれから「うねり毛」、いわゆる偏りを是正するヘアケア商品の開発をして行くとのコトです。
来年の春には製品開発に応用されるそうです。
いつまでもツヤのあるキレイな髪でいたい方にとって朗報ですね。


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